立命館大学産業社会学部丹波ゼミ笠岡諸島合宿

昨年に引き続き、立命館大学産業社会学部丹波ゼミのゼミ合宿が6月14日(土)・15日(日)の1泊2日で笠岡諸島(真鍋島・六島・北木島)で実施されました。

【島×地方創生】「第二市役所」として7つの島の課題解決を図るNPO法人の動き。「ない」から生まれる創造力の「ある」島へ vol.01 笠岡諸島・北木島<1> – 離島経済新聞

【島×地方創生】市職員が個人ブログに綴った「本気」を継ぎ、島の暮らしを支える家族。「ない」から生まれる創造力の「ある」島へ vol.01 笠岡諸島・真鍋島<2> – 離島経済新聞

【島×地方創生】麦作りを復活させ、クラフトビールを醸造。島を未来につなぐ若者。「ない」から生まれる創造力の「ある」島へ vol.01 笠岡諸島・六島<3> – 離島経済新聞

改めて今回の合宿を見てみると、リトケイのこの記事を振り返るような笠岡合宿となった。

目次

何がきかっけで立命館大学が笠岡へ?

 立命館大学の丹波ゼミ、以前北木小学校で校長をされていた三宅淳先生のお知り合いと丹波先生がお知り合いだったようで、三宅淳先生に島で研修を受け入れてくれるところない?とのオアファーで笠岡諸島をご紹介いただきました。

 まあ、丹波先生の目の付け所も実にシンプルで、これまで福祉や災害復興の分野でのテーマ設定でしたが、「離島振興」というテーマ設定は、産業社会学のテーマでは実に幅広くいろいろなものがリンクしている。福祉あり、教育あり、観光あり、いわゆるいろいろなものがリンクし、地理的に海で隔絶されているのでその島で完結する必要があることからその取組は独自性もあり、ユニークな取り組みが多いと感じられたのだと思います。

 そういった意味からも、笠岡諸島でのこれまでの取組を学生たちの新たな気づきにつなげるために毎回工夫を凝らしているという感じです。これまでの取組を整理して体系化し、伝える取組として、意味ある取組と位置付けてやらせていただいています。

 ゼミ合宿の事前学習で立命館へ

 今年で2年目の笠岡合宿は3年生16名が対象です。今年はzoomではなく、鳴本理事長・藤井コーディネーター・私の3人が5月22日に京都の立命館大学へ出前授業に行きました。
 理事長から、島の取組について、私から行政の取組について、藤井コーディネーターから学生が地域に関わる心構え的なことについてそれぞれ話をして、意見交換。その後に、京都で交流会をして、今回のゼミ合宿に臨んでいます。

 2年目ということで、いろいろと試行錯誤しながら、最善の方法を模索しています。

2025年6月14日 笠岡諸島合宿 1日目

12:30 笠岡駅集合
    今回の参加者は立命館大学産業社会学部 丹波ゼミ 丹波教授と学生15名
13:00 海上タクシー幸進丸にて真鍋島へ
13:30 真鍋島着 モトエカフェ 昼食カレーセット 1500円
14:00 近藤夫妻から移住18年のお話をお聞きする

15:00 自由散策 
16:00 真鍋島→六島へ
16:15 六島前浦港着
16:30 六島浜醸造所で井関さんから島で起業のお話をお聞きする
17:00 六島散策・六島灯台等
18:00 六島住民との交流会
22:00 終了

2025年6月15日 笠岡諸島合宿 2日目

9:30 六島→北木島へ
10:00 光劇場にて馬越さんにお話をお聞きする。石の物語ビデオ鑑賞 入館料 500円
11:00 北木島日本遺産散策
    靖国神社残念石・北木のベニス・湖上ステージ・北木の桂林・観光トイレ等
11:50 島内周遊 千鳥大悟の実家訪問
12:30 ケーズラボにて昼食 鯛骨ラーメン 800円
13:15 NPO法人かさおか島づくり海社事務所にて振り返り
    理事長 鳴本浩二 
14:30 終了 
15:15 海上タクシーにて笠岡へ
15:40 笠岡港着
15:45 笠岡駅解散

降り返りで出された意見

・自然がきれい、人が温かい。
・猫がかわいい、空き家を活用しネコカフェをしたら。
・電波状況が悪いので、もっと改善したらリモートワークもできる。
・医療関係が厳しい。ヘリポートに夜間照明を付けたらドクターフェリの夜間運航が可能?
・猫の管理の問題、観光客視点と地元視線の違い。
・近藤さんの話の中で、移住してから子供を地域の方々に育ててもらったという話→子育ての島で売り出せば。

今回の受け入れに関しての気づき等
・参考経費
参加人数16名計算 
移動経費・・海上タクシー50,000円
飲食経費・・50,000円
宿泊経費・・50,000円
拝観料等・・10,000円     160,000円(一人10,000円)

・島づくりについてのレクチャーをしていただく島民へのメリット
真鍋島・・カフェを運営している近藤さんのお話をカフェで昼食をとっていただいたのちにお話を伺う。
六島・・・井関さんのビール工場でお話を伺ったのちに、地ビールを購買しながら歓談
六島島民との交流・・・学生側と島側がお互いに持ち寄りで交流会を実施。
           漁師さんから大量の魚をいただき、一緒に料理を作ることも大きなる交流になる
           若い人の交流は地域の活性化には大いに貢献できるもの。
光劇場・・・拝観料500円(馬越さん個人ではなく、会としての収入として)
島づくり海社・・ワゴン2台の借用・理事長の話等全てボランティアとなっている。

・島へのイメージは、人が少ない。不便というマイナスイメージを持ちがちだが、学生が住んでいる地域もこれから先の人口減社会を向けて、20年後は同じような状態となっているのでは。島は20年過疎高齢化の先取りともいえる。20年前から課題に取り組んでいる。
・離島振興を勉強する意味合いを理解することが必要。不便だからこそ残っている地域の「絆」等。
・今度益々行政のスリム化が進む中で、地域住民の自治能力が試されるとき、島で行ってるNPO法人の第2市役所的な自治活動は今後大きなモデルとなると思う。

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