2024年6月8日(土)8時から西の妙見山に保存会のメンバーが集まり、ひったかの図案を片手に作業が始まる。
鉄管の枠を立ち上げるための大竹を3本鉄枠にくくりつけます。
今年の図柄は「ゴジラ」です。
ゴジラ「アカデミー賞」
能登半島地震を石川の「ゴジラ」こと松井秀喜からの連想です。
図柄の輪郭を竹や割竹で組み立てていきます。
これは、鉄枠を立ち上げるための竹をくくりつけている所です。独特の結び方です。
リーダーの村上さんの指示に従って15名のメンバーが動きます。
輪郭の型が出来た所から提灯を結ぶための藁を竹に巻き付けます。
微妙な変化はこのようなはしご状の枠を作って提灯を配置します。
輪郭の方が出来た所でポイントとなる提灯の位置を村上さんがマークして目安とします。
これで輪郭は完成です。
次は提灯をぷら下げます。ほとんどが紅白の提灯ですが、目の提灯だけは白にします。
一番高い位置の提灯約30個については電球を入れ、後の提灯は蝋燭を入れます。
提灯がつけ終わった所で最終チェックを行い、細部は一度立ち上げてから調整します。
16時頃、仮立ち上げのために竹で押し上げながらロープで前に行き過ぎないように引っ張る感じです。
この後、再度寝かせて微調整を行います。8日の夜は雨の予報の為、点灯まで雨養生でブルーシートをかけています。
19時に再度メンバーが集まり、蝋燭に火をつけて、本番の立ち上げです。
こちらが、午後7時30分ぐらいの2024年西の山の「ひったか」です。
仮立ち上げの時にチェックされた部分は見事に修正されています。
2024年6月9日の山陽新聞朝刊にも掲載されました。
生憎、19時30分頃から雨が降り出し、20時頃には「ひったか」は降ろされました。
金浦の銀座通りには大勢の子どもたちが夜店を楽しんでいました。
何でこんなに子供たちが多いのかと疑問をもっていましたが、この祭りの夜店には酒類の販売を禁止しているようで、健全なお祭りということで小さいお子さんから中高生まで多くの子どもたちが雨宿りをしながら楽しんでした光景が印象的でした。
保存会の皆さんは、8時から11時 13時から17時 19時から最終まで本当にご苦労さまでした。
私は、2010年に観光課の時に一度、準備にお邪魔したのが最初で、2011年に震災の夏に「よっちゃれの夜」に復興支援も兼ねての保存会の皆さんのご協力で「HOPE」を提灯で作っていただきました。
そして、昨年観光課へ3度返り咲き、お邪魔し、今年で3回目。本当に笠岡の初夏の風物詩。大切にしたい伝統行事です。
2023年「ひったか」「おしぐらんご」