10月から4回講座の日程で実施していた島ラボin北木島の最終講及び報告会を北木島豊浦ふれあい会館で実施しました。
・香川県高松市沖の「男木島」から福井大和さん・福井順子さん夫妻をゲストにお招きし、男木島の取り組をお聞きしました。
2013年の瀬戸芸をきっかけに男木島の小中学校を再開し、現在では30名程度の子どもが通うようになり、保育園も待機幼児がいるという奇跡の島の立役者。これまで10年の間に100名程度の方が移住し、そのうち50名程度が現在も島で暮らす。
男木島には島ラボの研修で2回ほどお邪魔して島のお話をお聞きしたこともあり、よりリアルな話として奇跡の陰に潜む泥臭い話もいろいろとお聞きすることが出来ました。
当初は、福井さんの様なIT関係の事業者であれば島でも仕事が出来る。外から来る人が島で食べていくには、島の人がしない事を生業とするしかない。それが、IT等の島にいながら島の外からお金を稼ぐ、町内会等のボランティア、福祉事業等で島の高齢者をサポートする仕事などが挙げられる。
何があってもへこたれないモチベーションを持ち続けることが出来るのも、島に自分のルーツがあり、島を存続させるためには島の外から若い世代を入れこまないと無理という想いによる移住の仲介支援、そしてコロナ禍でのオンラインによる働き方変革等の諸条件により、IT関係を仕事とする子育て世代が大幅に増加し、確実に自分の理想とする地域像に近づいているという実績が伴い、評価も受けている。何よりも人材や知識や経験値を重ねて、より良いものを創り出していくプラスのスパイラルを展開しているから。そして、地元の仲間や想いを同じくする移住者等の期待感が後押しをするのではないか。
しかし、福井さんの話の中で、ITだけでなく、今後、島の産業としての仕事の上での日常的なつながり等も必要だと現状分析の中から次の課題を引き出されている。
移住者が増えて、便利で合意理的な生活が出来るのが良いのではなく、島にルーツがあるものとして、島ならではの歴史や伝承にも取り組んで、祭り等の復活等も積極的に取り組まれていることが素晴らしいと感じる。
こんなところから、今回豊浦地区で行ている島ラボも単に地域に興味がある人だけでなく、必然的にその地域にルーツのある人を担い手に育成することが重要ではないかと考えるようになった。
翌、1月19日(日)9時から豊浦・金風呂地区および六島の有志の参加により、豊浦ふれあい会館にて最終の報告会を実施しました。
髙田さんは笠岡市役所の職員で、観光の仕事に携わっていたときは、島の観光パンフレットを作っていました。北木島をあまり知らないのでこの機に北木島を知りたいという想いで参加。
元旦に当初の目標である大浦から豊浦まで歩くという実践をするとともに、この塾での学びをプレゼンしてくれました。
笠岡市の地域おこし協力隊として日々活動されています。高島での生活を通じて島の可能性を感じ、この可能性を伝える方法を提案していただきました。高島での実践と今回の島ラボでの取り組みにより本当に残したい、今残さないと消滅してしまうことも多々あります。スマホ教室を通じて地域と関わり、その操作方法よりそれを使うための目的となるコンテンツ作りに力点を置き、島の方々との交流の中で徐々に引き出し、作り込んでいく作業を笠岡諸島全体に広げるイメージでしょうか。平岡さんのキャラクターとITスキルにより知って欲しい島の情報を知りたい人に届けるために・・。
学生時代に六島で1か月のインターンを経験し、現在は東京にあるコンサルとして働く傍ら、笠岡の他の島も知りたいと参加してくれました。仕事の都合で1回・2回の参加でしたが、北木島のことをもっと知りたいと・・。また北木島へ行きます!
六島塾や島ラボに参加することにより、地域おこし協力隊として島に貢献したいと・・。
北木島出身の畑中さん。今回のテーマの畑中平之丞の直系にあたる。定年退職を機に地域に貢献したいと笠岡市役所に勤務し、昨年は北木島の観光トイレの建築に携わる。島づくり海社の理事長の甥にもあたる。
地元豊浦で自分なりに出来る事を少しづつ実践します・・・。
赤澤産業観光ツアーを豊浦を舞台に実施するプランを提案いただきました。
今回の島ラボで直接話を伺った島の人のお話は日ごろ聞けない興味深いものでした。島の人の想いと今回のラボ生の想いを重ね合わせて生活観光ツアーという形で次のステップとなるチャレンジツアーです。是非、実現させたい。
ラボの塾生のための島民インタビューがコンテンツとなって新たな素材に生まれ変わる。こんな発見の積み重ねを蓄積して地域の宝として多くの方々に知ってもらいたいと思います。
フェリーで笠岡へ着いた時に、男木島の福井さんが、皆で写真撮りたいねとおっしゃて・・。そうしよう!そうしようと!パチリ! 本当に皆さんご苦労様でした。これからがスタートですが、ボチボチ頑張っていきましょう!