5月7日(日)清水氏庭園一般公開の様子
5月7日(日)生憎の雨にもかかわらず120名もの方々が一般公開にご参加いただきました。
一般公開に向けての告知記事
吉浜の菅原神社の近く、生江浜の堤防の下に清水氏の庭園があります。
生江浜の干拓の際に自然の海岸線を取り込んで庭園にしたもので、この度国指定の登録記念物に認定されました。
清水氏個人の庭園であるため、あらかじめ年数回の公開日を定めてその都度告知をしながら貴重な記念物を観賞していただいています。
今回、認定以来初となる一般公開を下記の日程で開催する予定です。
この機会に貴重な庭園をご堪能いただければ幸いです。
一般公開日 5月7日(日)9時~16時
国道2号線よりお入りください。笠岡方面からは金浦大橋わたり、生江浜東信号右折、突き当りまで直進、左折してその先、右折。福山方面から生江浜ほせん橋信号左折直進200m程度。右側に駐車場有
駐車場からは係員がご案内します。
庭園の概要
清水氏庭園は岡山県笠岡市生江浜に所在し、江戸時代から今日まで引き継がれてきました。
庭園は背後の「北山」の斜面を取り込んで、その山裾に1711㎡の広さで築かれています。最大の特徴は、山裾に露出する岩をそのまま用いて豪壮な景観を創り出していることです。もともと一帯は、江戸時代の寛文9(1669)年に干拓が行われるまで、岩礁の広がる海岸線でした。山裾の露岩は岩礁だった当時の名残です。この波に洗われた岩を池の護岸として利用しているほか、石組に見立てて巧みに庭園を築いています
清水氏庭園と生江浜干拓
清水氏庭園のある生江浜は江戸時代に福山藩によって干拓された土地で、寛文9(1669)年に堤防が完成しました。清水家の屋敷地は、生江浜の干拓堤防の北端部、水門付近に立地していますが、もとは干拓を行う際に福山藩が干拓奉行の陣屋を置いた場所だったという伝承が残っています。
庭園は海岸線だった時の岩礁を取り込んで庭の一部としていることから、生江浜の干拓地が完成した頃に作庭されたと推定されています。
池は南北に長い形状で、大きさは長さ25m、幅2~7.5mです。塀の外側の堀とつながっています。
清水氏の座敷から庭を眺めた写真です。
茶室の名残である「蹲踞(つくばい)」もあります。
昨年12月に登録記念物の認定が決まった時に清水さんに贈ったくす玉です。大変喜んでいただきました。
今回は観賞料は無料となていますが、これだけの文化財を管理するには多大な経費が掛かります。
少しでも経費の足しになればと記念グッズの販売を考えています。皆様のご協力をよろしくお願いします。
ちょっと足を伸ばして菅原神社の「かきつばた」観賞
丁度、吉浜の菅原神社の「かきつばた」が見事に咲いています。車で5分ほどです。ぜひ、ご覧ください。