人口15名の小飛島!島のねえさん方とのおしゃべりツア-!

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9時35分 小飛島着

 9時35分 小飛島着、今日は何と団体客が小飛島へ下船。子供10名大人4名。網を持って小飛島へ昆虫採集をやりに来られていました。お姉さん方はそろって木陰の長椅子に座ってご歓迎いただきました。

郷に入れば郷に従えといいますが、今日10日は嶋神社参拝の日と言うことで、リニュアルされた嶋神社へまずは参拝に出かけました。

御神体となる石を拝んだのちに、ここまで来たならあの岩の上から眺めたい!との欲望から道なき道を上がること数分!

岩の上に上がったものの、岡田君みたにここに立つなんて・・・。

嶋神社境内から北村さん撮影

なかなか、このスポットは観光にはお勧めできませんが、絶景でした。

嶋神社の散策を終えて、浜のお姉さん方の所へ戻って話をしていると・・。
豆の皮をむいた殻が捨ててあったので・・。もしや「ぶんず」ではないかと聞いていると・・・。
清美さんが、今年は遅く植えたので今丁度収穫している所だと聞いて、畑に連れて行ってもらう。

ぶんずと言えば小飛島の名産中の名産で日本全国でも作っているところが無く、北海道からも仕入れに来るというから驚き!
「緑豆」とも言われています。

地面を這うように成長し、身が黒ずんでくると収穫し、天日干しすると殻がはじけて中の実が出てくる。
収穫の時期を逸すると畑ではじけて実が地面に散らばるので、収穫時期には日に2回ぐらい畑に行くこともあるらしい。
エンドウは山越えをして南向きの斜面で作っているが、ぶんずは比較的家屋に近い畑で栽培されていた。

ぶんずで作ったぜんざいは甘さも程よく、ヘルシーな感じがする。

さて、ツア-と言っていったい何人参加したの?
まあ、のっけからそんなに大勢の方に来てもらってもお姉さん方も困るので・・。
このツア-の企画の発端は、人口15人程度の島で高齢者が協力し合って楽しく生活されている。
特に、「きぬさや」や「ぶんず」などの農産物もこまめに作らており、その手助けをしたいという有志、岡田君・北村さんと小飛島のお姉さん方の畑の周りの巨木の伐採から端を発しています。
今回も、きぬさやの作付け時期を迎えての作業の手伝いをと思ったのですが・・。
最年長で作付け面積も広い静波さんが体調不良と高齢化で作付けをしないということもあり、栽培面積をみんな縮小しているということでした。ゆえに、新しい木々の伐採作業のオーダ-は出ませんでした。

しかし、チェンソ-も持参したお母さんは切る気満々、それでも切るところはないかと詰めより、嶋神社の参道の脇に亀石があるいう。その亀石以前はよく見えていたのに最近は木々が成長してみることが出来ない。との話が終わるか否か、岡田伐採隊は出動しました。

亀石ではないかと思われる石の元のばべを切るは切るは・・。それを遠目に見ていたお姉さん方が見かねて飛んできて、ここじゃないもっと上。その亀石の周りを切ってほしかったのに・・・。こんなに切って誰に怒られるのか分からないが?「怒られる!」とまで言い出し・・。その光景は結構面白かったです。30分ぐらい切った木々を引きだして処理した後に、もう昼にしようということで公会堂へと・・・。

小飛島の集会所で持参した弁当を食べていると。光子さんの差し入れが・・・。
スパゲティ作ったからと3人分パックに入れて集会所へ
何と!牛肉のスパゲッティ!ですよ!美味かった!

13時過ぎてもなかなかお姉さんが集まらないので、光子さんに呼びにいってもらった。
NHKのど自慢に三上ひろしが出ていたのでそれどころではない!らしかった。
小飛島のお姉さん方のアイドル的存在は「三上ひろし」らしい。福山のコンサ-トにも皆で行ったらしい。
近場で行われる三上ひろしのコンサ-ト日程を調べるようにお姉さんからの指令が出て、検索するも見当たらない。

腰を据えてこれから船が出るまで約1時間のダべリングタイム!
昔のことをいろいろと話す。
皆んなで岡山県食品・関戸廃寺の発掘の仕事・高島へ牡蠣の仕事にも行った・・。
人の多いころには200人ぐらいいたかな?
大飛島へのスク-ルボートに子どもがあふれるぐらい乗って通ってたなあ。
エンドウの時期には船で岡山から買い付けに来ていた。

最近は、山を越えてエンドウを作付けするのがつらくなった。
だんだん縮小しないといけない時期に来た。
毎日、嶋神社への参拝は無理になったので、10日・20日という節目に朝4時ぐらいから参っている。
船の待合所も新しいのが出来たが、検査が済んでいないので使えない。トイレも鍵がかけられたまま。
空のガスボンベが港に集められていたので聞いてみると・・。充填しに来てくれない・・。
1年のルーチン、日々のルーチンがあるのでしょう!別に、市に何かしてほしいとか、人に期待するということもないような感じです。

最近、小さい集落の維持について考えることが度々あるが、この4人のお姉さんたちが今後どの程度まで小飛島で心豊かに暮らすことができるのか。そのためにできる事は何なのか?喫緊の課題となりそう。
15人のこの島の生活こそ、これからさらに高齢化を迎える地域の先行事例になるのではないかとも思ってる。

この写真は、同じ便で小飛島に来て同じ便で帰った倉敷の昆虫採集グル-プ約15名の団体の帰りの乗船の様子ですが、島の中を網を持って走り回る姿は凄くほほえましく、お姉さん方も声をかけて、楽しそうだった。
何もないではなく、この島の持つ雰囲気を心地よく感じられる者のひとりとして、共感し良さを見出せる人を少しずつ増やすことが必要だと感じた。

ツア-募集内容

とき:2013年9月10日(日)
ねらい:先日NHKでも特集されていた笠岡諸島で一番人口の少ない「小飛島」、公共機関も店も何もない「小飛島」。どんな生活をされているのか?島のおねえさん方との交流を通じて「便利さ」及び「楽しみ」について体感するツア-です。
定員:10名(弁当持参)参加料無料(往復の交通費は各自:往復2,040円)

日程
8時30分 笠岡港集合
8時50分 六島行「しおじ」乗船
9時35分 小飛島着
     ・小飛島集会所・・オリエンテーション
     「早起きエンドウ」作付け体験
     その他、各自の希望により島体験
12時30分 昼食タイム
13時~  ・島のおねえさん方とのおじゃべりタイム
      島での生活についてお聞きします。
      これから「さやえんどう」の作付けが始まります。
      毎日朝3時に起床して、皆で嶋神社へ参拝し一日の無病息災をお願いし、1日がはじまります。
      午前中はもっぱら農作業、午後から公会堂に集まっておしゃべりタイム。
      月に1回の大仙院縁日には皆そろって笠岡へ繰り出します。
14時30分 小飛島発
15時15分 笠岡港着
     振り返りタイム(本日の小飛島ツア-感想共有)
16時解散

このツア-は物見遊山の観光ツア-とは異なり、島を案内するものではなく、それぞれの参加者が島の方々と交流する場を設けるものです。現在の物にあふれ、便利さを求める生活の価値観を見直すきかっけになるかもです。

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